研究について
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福岡県下4大学(九州大学、久留米大学、産業医科大学、福岡大学)とその関連病院によるネットワークを構築し、喫煙関連呼吸器難病(COPDや間質性肺炎)の患者さんの調査と行い、病気の原因の解明や新しい治療法の開発に繋げる事を目的とした研究です。
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COPDとは、タバコによって気管支と肺胞に炎症が起こり、壊れてしまう病気です。
間質性肺炎とは、原因は不明ですが「間質(右図参照)」に炎症が起こり肺が固くなる病気です。喫煙者に多いことが分かっています。
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COPDまたは間質性肺炎の患者さんで、研究への参加にご同意いただいた方です。
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研究には「観察研究」と「遺伝子(ゲノム)研究」の2種類があります。
「観察研究」には、日常診療における患者さんの臨床データ(血液検査、画像検査、肺機能検査等の結果)を登録し、1年毎に追跡調査を行う研究です。観察期間は5年間を予定しています。
「遺伝子(ゲノム)研究」は、患者さんからの血液から遺伝子を抽出し、病気の原因となる未知の遺伝子を探索する研究です。最初に7ml採血させていただくのみです。 -
- 利益
- 本研究は日常診療によるものであり直接の利益はありません。
- 不利益
- 日常診療の採血に追加して、10~17mlの研究用採血を行いますが、健康には問題ない量であると考えられます。
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参加するかどうか、また参加に同意されたあとの撤回も自由意思で可能です。参加されない場合、同意を撤回された場合も検査や治療法は特に変更はありません。
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この研究調査は個人を特定出来ない状態で記載致しますので、あなたのプライバシーが外部に漏れる心配は一切ありません。
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この研究に参加する場合、診療や検査などにかかる医療費や薬代、交通費などは通常診療と同様に患者さんの加入する健康保険と自己負担となります。
研究スケジュールについて
倫理的事項について
本研究は、以下の指針に基づいて行っております。
「臨床研究に関する倫理指針」 | 厚生労働省 |
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「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」 | 文部科学省 厚生労働省 経済産業省 |